手作り時計の紹介

 

3年1組卒 中嶋


  中学で習った事を思い出し、こんな壁時計を作りました。

 

作るに当たってこんな苦労をしました。

@ 文字盤用の木の選定

 全体が重くならない様に桐の木で、“自然調”に仕上げる為外皮の残った板を探しました。

A 文字盤の作成

 東急ハンズで B E H K の木文字と、時計キットを購入しました。問題は12等分の位置決めですが分度器がありません。時計の一目盛(五分)の角度は30°です。

中学の時、多分、川田先生から習った“三平方の定理”を思い出しました。皆さん下記を覚えていますか?

 

【三平方の定理】

   次の2つの特別な直角三角形の場合、三平方の定理が成り立つため,3つの角が30°60°90°である直角三角形と,45°45°90°である直角三角形3辺の長さには,図のような関係が成り立つ。

説明: 画像検索結果左の三角形を使い正確な30度を得ました。

 

先ず、コピー用紙の角で直角(90度)が決まります。辺の長さは、1:2:√3

31.732(ヒトナミニオゴレヤイ)でしたね。

例えば、@=10cmとすると、A=20cm、B=17.32cmとなります。直角部から、@(10cm)とB(17.32cm)をとり、A(20cm)で結んで切り取ると、正確な30度角が得られます。

この様にして、12目盛をプロットし、木文字(BEHK)を貼り付け、他の目盛は焼いた釘の頭で焼印しました。

 

<想い出>

      当時流行った歌“受験生ブルース”の一節に、「〜ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ、フジサンロクニオウムナク、サイン・コサイン、何になる、オイラにゃオイラの夢がある〜」と言うのがありました。その時は本当にそう思ってましたが、お蔭でこの時計が完成しました。 やはり、勉強は大事ですね???

 

作成後20年程になりますが、今も正確に時を刻んでいます。

私にとっては、愛着のある時計です。